大東高校の日々 号外(DjoB)
(情ビ科DjoB特集) 琢磨祭を終えて 〜受け継がれる社長の熱意〜
令和5年8月26日、3年ぶりの一般公開となった大東高校文化祭(琢磨祭)は多くの来場者を迎え、幕を閉じました。
各教室では模擬店や展示が行われている中、第二体育館では情報ビジネス科による販売実習「Dショップ」が賑わいを見せていました。今回は模擬株式会社「DjoB(ディージョビ)」の役員である2人にお話を伺いながら、「Dショップ」の裏側を取材します。
[6月] DjoB第1回株主総会
情報ビジネス科の生徒及び職員は、模擬株式会社「DjoB」の株主兼社員として会社を経営します。
6月6日、今日は会社の方針を決める大事な株主総会。10月に行われるチャレンジショップ「KiTKerIn-きてらいけん」等の事業計画が承認されていく中、琢磨祭に向けた活動計画も承認され、いよいよ準備が始まります。
小山社長「社長として、『社員全員で活動すること』『物事の優先順位を付けて取り組むこと』を意識して会社運営を進めました。」
[7月] 社員研修と出店計画
開店まであと2ヶ月。社員は4班に分かれて、各ブースのテーマを考えます。
小山社長「私たちの班は『食欲の夏』『涼しさ』をテーマに考えました。」
菅原副社長「店内のレイアウトや広告も班のメンバーで相談して決めます。」
事業成功に向けて、社員研修も積極的に行われています。新入社員(1年生)は、先輩社員から接客のノウハウを学びます。また、来年度会社の主軸となる2年生はPOP(広告)の作成に関する研修も行いました。
菅原副社長「お客様の目に留まるよう、文字の配置や彩色、フォントなどにこだわりました。」
高校野球が熱戦を繰り広げる中、社員たちの情熱も増していきます。
[夏季休業] 怒涛の発注依頼
開店まで1ヶ月。いよいよ店舗に並べる商品を発注します。
小山社長「限られた予算で、いかにお客様に安く買って頂けるよう工夫するか、そしてどうやって会社の利益を生み出していくか、班内で相談しました。意見が割れたこともありました。」
より良いサービスと会社の利益を目指して、取引の電話をかけ続ける社員たち。夏季休業が終われば、もうすぐ琢磨祭です。
[8月] 店舗準備、そして本番
8月25日、開店を明日に控え、会場の準備が進められていきます。しかし、当日の気温は30℃を超える予報。休憩をこまめに取りながら、全社員で準備を進めていきます。
小山社長「夏の暑さと感染症対策をどのように行っていくか悩みました。それでもお客様に商品の魅力を伝えたいという気持ちは強かったです。」
8月26日、開店当日の30分前。会場には接客練習を行う社員の姿がありました。
小山社長「『挨拶は接客する上で一番大事です。』全社員、授業の最初に挨拶練習を行い、明るく元気な挨拶を心がけてきました。」
そして、9時30分。いよいよ開店。店舗にはお客様がやってきました。
お客様の中には、コロナ渦で営業縮小に悩まされた元社員(卒業生)の姿も。接客担当の明るい声が会場に響き渡ります。
そして14時、閉店。3ヶ月準備を進めてきた販売実習は大盛況の中、無事に終了しました。
琢磨祭が終わると、DjoBの主体は3年生から2年生に移っていきます。2年生社員を代表して菅原副社長が意気込みを語ってくれました。
菅原副社長「やるからには今年以上を目指したいです。社員の人数が減少する中で、1人ひとりが意識を持って取り組んでいく、そのためにまずは自ら動くリーダーを目指したいです。」
[9月] 琢磨祭終了、その後
9月某日、職員室には商品発注を行う2年生社員の姿がありました。
菅原副社長をリーダーとして、2年生主体のDjoBが動き始めます。
菅原副社長「次の目標は、10月に行われるチャレンジショップ『KiTKerIn-きてらいけん』の運営です。計画性を持って、何をすべきか優先順位を考えながら進めて行きたいです。」
《ー優先順位を意識して取り組むー》
小山社長から受け継がれる会社への情熱を胸に、DjoBは進んでいきます。チャレンジショップ「KiTKerIn-きてらいけん」の成功に向けて。
チャレンジショップ『KiTKerIn-きてらいけん』のご案内
日付:令和5年10月13日(金)〜15日(日)
時間:10:00~16:00
※13日(金)は11:00開店
場所:一関市民センター(なのはなプラザ)
内容:全国各地の特産品を販売します。